すごくざっくり言いますけど、Webの文章って説明が不足しているくらいがちょうどいいんです。どうも、くいしん(@Quishin)です。むしろ、全部きちんと説明してしまうと、とたんにつまらなくなってしまう。それはなぜかというと、いまやWebの文章は、「SNSでシェアする」など、読まれたあとのアクションまで含めて完結するものだからです。

この辺りを、完璧に抑えているのが、先日、KDDIの子会社となったナタリーです。
ナタリー – ポップカルチャーのニュースサイト

以下、先日のツイート。

ウルフルズの出したベスト盤がビートルズの引用だってことをぼくは言いたくなりました。



知識をひけらかそうとしたら、いくらでもできるはずなのに、あえてそれをしていないんです。ぼくにとっては「シェアしたくてたまらない」記事ではないけど、「ビートルズのことを付け加えたくてたまらない」という記事になってました。

余白を用意する

カルチャー系では大手と言っていいだろうナタリーですら、すべてを言わない。むしろ、重要なのは、余白です。雑誌や書籍といった紙媒体と違って、Webの文章には文字数制限がありません。
書こうと思えば毎日何万字でも、自分のWebサイトやブログに書くことができてしまう。

だからこそ焦点を絞って、余白を多く取ることにより、読者にコメントしてもらったり、シェアしてもらったり、しやすくなります。結局は、そちらのほうが多くの人に読まれるということです。それはナタリーが証明していると言ってもいいでしょう。

カルチャーを、つくる

ここにぼくはインターネットの可能性を強く感じます。この余白の大きさによって、共に、考えたり、意見を言い合ったりすることが、インターネットのない時代よりも容易になったと思えるからです。

何が言いたいかというと、ナタリーはこれによって、カルチャーをつくっているということです。Twitterでガヤガヤと、好きなアーティストの話をすること自体が好きだという人はたくさんいると思うし、実際にぼくの周りにもたくさんいます。

ぼくもゆくゆくは、こんな風に、カルチャーになるサイトをつくりたいなあと思ってます。どうも、くいしん(@Quishin)でした。読んでくれた方ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)はフォローお気軽に!