ごあいさつ:「I have not driver lisence」by miporu

公開日: : 最終更新日:2016/08/28 雑魚欄


01

4年前、私はこの目を手に入れました。

大きな悲しみと共に突然やってきたこの目は、今まで見たことのない景色をみることができる不思議な目でした。その目からの景色を見ている時間はなんだかとても穏やかで、悲しみを忘れられる唯一の時間となりました。大きな波のように悲しみが襲うたび、私はその目を開くようになりました。まるでこの辛い現実から逃避出来る世界を探し回るかのように。

やがて私は、この目と共に歩きはじめました。自転車に乗りました。車にも乗りました。電車に乗りました。飛行機に乗りました。そして運ばれたその地で、再びこの目と共にひたすら歩きました。この目は、それまで行こうとも思わなかった場所にたくさん連れて行ってくれました。この目と一緒なら、一人で知らない街に行くのもちっとも怖くありません。

そしてある日、その目からの景色を周りの人たちにそっと見せてみました。すると、その人たちが褒めてくれました。自分に自信がなく、褒められたことの少なかった私は、いつしかこの目が大好きになりました。もしかしたらこの目は、悲しみを超えた世界を私に見せてくれるかもしれない。そしていつかは、周りの人も幸せな気持ちに出来るかもしれない。こんな私でも。

その時、私にとってこの目は暗闇に見えた一筋の光になりました。

この時私は、これからこの目が惹き合わせてくれる夢のような出会いをまだ知る由もありません。

今まで限りなく自己満足に近かった私の目の中身を、少し外に出してみたいという思いから、勇気を出して今回このクイシンコムに写真日記として参加させてもらうことになりました。

お話をいただいてから約3カ月。何度も書こうとしましたが、写真に文章を乗せるということが思ったよりも難しく、言葉に出来ない感覚的な部分を写真で表現しているのだなということを、恥ずかしながら改めて気づかせてもらいました。なので、写真日記と銘打ってはいますが、必ずしも写真と内容がリンクするとは限りません。初の試みで探り探りではありますが、私の写真と私自身の成長、そして様々な出会いを時々覗いていただけたらと思います。

2011.8.10
使用カメラ MAMIYA7ll

text by miporu

※本エントリはQuishinComに掲載されていたmiporu「I have not driver lisence」の転載です。
※本エントリの筆者はくいしんではなく、写真家のmiporuです。

Vol.1「ごあいさつ」
Vol.2「記憶」
Vol.3「幸福論」
Vol.4「アーミッシュの人々」


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