父の日だったから父について少し書こう。父とゆっくりしゃべったことは少ないが、父について書きたいことは少なくはない。父は自営業でいわゆる社長だ。あ、どうも、あれです、くいしん(@Quishin)です。「あー起業したい独立したい」とすぐに言い出す僕をつくりだしたのは間違いなく彼の影響だ。幼い僕は彼に「パパはサラリーマンなんだよね?」と聞いたところ(たぶんスーツを着て仕事にいっていたからだ)、「卓也、それは違う。パパはサラリーマンじゃないよ」と笑った。あの「ニヤリ」は今も脳裏に焼き付いている。本人はそんなこと全然思っていないだろうけど、会社員よりも自営業はカッコいいものだと僕はこのとき確信して今まで生きてきた。実際会社員として働いている少ない時期は、ほとんど社長の側近でいられるような仕事を選んだ。社長の近くにいて、とにかく全部盗みまくることだ。正直「起業」という言葉はあまり好きではない。それについて素直になれないのかもしれない。単に「商売」というほうが好きだ。「好きなことで起業する」よりも「自分が好きな商売を始める」のほうがグッとくる。たぶん仕事とは生活だからだと思う。家族の笑顔を見たい気持ちと、社会をよくしたい気持ちがまっすぐ繋がっていることのほうがわかりやすい。起業というと、どうも雑音が交じる。言葉が毒されているとも言う。輝きすぎている言葉なのかもしれない。僕は言葉にどういった手垢がどのようについているか、というのを異常に気にする。言葉に生かされているからだ。誰かを見て「こうなりたい」とはあまり思わない性格だが、こんな感じはいい感じだよなあと思う。

あ、で、昨日いろいろ話をしていて、バブルの時代の話も聞いた。当時、誰もが永遠に続く夢の中にいた時代に「こんなのは長く続かない」と、冷静にバブルの終焉を予測していた先輩がいたそうだ。そりゃ大物だと思って聞いていたが、先輩は、今はバイトのような仕事をしているらしい。。 何が起こるかわからない、その辺に転がってるメディアなんかからは決して聞けない貴重なお話でした…。