これはカルチャー論ではないかと受け取った。なので、以下のようなリプライを激しく送信。

そしたらリプライもらえた。

ずんずんさんとやりとりさせてもらったのでツイートをまとめてみた。ずんずんさんは外資系OLでありながら漫画家でコラムニストという多彩過ぎるスーパーな才能をもった方だ。そんな才女でありながら気軽にリプライくれるほどのオタク……もとい軽やかな雰囲気に包まれた女性である。コラムをよく読んでいたので、いつだったかフォローさせてもらってた。たぶん顔出しはしていないはずだけど、ロリ巨乳らしいので、ロリまたは巨乳が好きな方はよく注目しておいたほうがいいと思う。たぶんほとんどの男性全員ということになるはずだ。

で、「クールジャパンは高学歴のリア充が先導しちゃいけないってこと」というお話の本質的なところとは(たぶん)全然違うだろうけど、ぼくはとにかくずんずんさんのツイートにざっくりやられたのだった。

鬱屈と抑圧の中にこそクールジャパンのカギが隠されている

あまりに自由でもなんでも手に入る日本だからこそ、そこにドロドロとした鬱屈と抑圧が生まれやすいと思う。これは中途半端にお金がある国ではできなくて、日本特有と言っていいんじゃないかと思う。オタクとかクールジャパンというのは、この辺りと関係しているんじゃないか、ってずんずんさんのツイートで気付かされた。創作にはネガティブな感情が必要で、それがなくなると創作者はダメになる、という話もときおり言われることではある。男性化粧品会社であるバルクオムの野口卓也さんは、漫画家の福満しげゆきさんを例に出して「コンテンツを殺す唯一の方法」と言っている。

参照:編集者のように生きられますか? コンテンツを殺す唯一の方法。

つまり、コンテンツにはネガティブな感情、コンプレックスが不可欠だという話だ。

オタクは這いよる藻みたいなもの

しかし、そんな、這いよる藻みたいなオタクでは、文化を「つくる」ことはできても、「根付かせる」とか、世に広めることとか、商品として「売り出す」ことはできない、というのもまたそうだ。リクルートやサイバーエージェントのような「営業のプロフェッショナル集団」として知られる会社はしばしば「リア充集団」として扱われ、「非モテ」「オタク」とは正反対にある事実がこれをよく表している。

というわけで、クールジャパンとは本当にスケールさせるのが難しい話なんだと思った。クラスの中の一番前にいるヤツと一番後ろにいるヤツでチームを組んで成功させなきゃいけないような話だ。想像するだけでもしんどい。オタクは充実させたらダメになるし、リア充にオタクのフリをさせたところでそれはフリにしかならない。

オタク、オタクと言っている中でこのたとえでいいのか微妙だけど、村上隆さんのような「芸術を生み出せて、ビジネスもできる人」というのは本当に稀有な存在だ。

さて、じゃあ、どうすればいいだろう。と、言ってみたものの何も浮かばない。難しい。せいぜい、「クールジャパンって言葉は無視して勝手にやりましょう。あとは適当にリア充たちが枠組みに当て込んでくれます」って感じだ。結局は「みんな好き勝手にやろうぜ」といういつもの落とし所しかない……。また何か思いついたらここに書こう。考えてみたけど本当に何も浮かばなかったので、これを読んでくれた人がもしいたら、どんなことを考えたか教えて欲しい。どうも、くいしん(@Quishin)でした。読んでくれた方ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)はフォローお気軽に!

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追伸
最近「スーパーな◯◯」という言い回しがマイブームである。