iPhoneの電話帳ってもはやほとんど使わない。ふと見返していたら「◯◯さん」という登録名がちょこちょこ目についた。たとえば「木村さん」と、電話番号が登録されていた。心当たりのある「木村さん」に、「これ、木村さん?」って聞いたら違うと言われた。

心当たりのある木村さん:https://twitter.com/kimu3_slime

そうなると、この「木村さん」が誰なのか、もうまったくわからない。本当に。記憶を巡らせて、今までの人生で出会った様々な「木村さん」のことを思い浮かべる。しかし、番号を登録する関係の木村さんを思い出すことは、今もまだできていない。たぶん一生無理だ。

あの頃の不甲斐ない俺に俺は腹が立つ。あの頃、がいつなのかさえわからないけど、なぜ、「新小岩の木村さん」とか、「占い師の木村さん」とか、あとでわかる登録名にできなかったのか。

そして、すべての思い当たりのない「◯◯さん」をただただ電話帳から削除した。そもそも、電話機能自体、お店を予約するときにくらいしか使わない。電話帳そのものを削除してしまいたいくらいだ。