人は根本的に、何かを喜々としてやっている人間よりも、「やらされてるのを見るほうが好き」です。「やらされてしまう」というのは、それそのものが才能でもある。

「水曜どうでしょう」の様々な企画を、大泉洋さんが自ら進んでやっていたら、誰も見ないですよね? やらされてるからおもしろいんです。

細野晴臣さんがアルバムをつくるのはいつも、「誰かにやれって言われたから」です。

そう、「自分が熱狂しているもの(プロジェクト)をやるのではなくて、周りにいる誰かに推し進められてやらざるを得ない状況」のほうが、何事もおもしろくて、可笑しいんです。「やらされててつらい」という絵面って、ぶっちゃけ、楽しいものです…(笑)。それが人間の真理。

僕自身の話で言えば「くいしん」という自らの名前すらそうで、これって、昔、同期の芸人が命名してくれたものなんです。自分で自分に付けた名前だったら、もうとっくに、「くいしん」を名乗ることはやめてしまっていると思います。

そんなわけで、2018年の抱負というか、生涯のテーマが見えた話です。どうも、くいしん(@Quishin)です。

いまさら抱負かよ〜!

いや、本当にですね、年末から「抱負とかあるかなあ…」って、ずっと考えてたんです。

でも何度考えても「ないなあ」ということに落ち着いてしまいまして。

本当に昔から「今年中に成し遂げたい目標」とかなかったんです。ないというか、「そういうの掲げるのって得意じゃないなあ」という気持ちだったんです。

前々から、目標や抱負を掲げるのは得意ではないという意識はありつつも、昨年まではこのブログにも抱負を書いていました。

参考:2016年の抱負。

参考:【2017年の抱負】自分は何者なのか世の中に明確に伝えていく

(驚くほどに、ほとんど達成していません…)

しかし、もう自ら抱負を掲げるのはやめました!

神輿(みこし)を担がれることに注力します!

ヒラクさんに言われた「くいしんは、前世の声によく耳を傾けろ!」

2018年1月、車を借りて、甲府まで行ってきました。

主な目的は、小倉ヒラクさんと話すため。

で、まあ、話しました。温泉浸かりながら。日本酒飲みながら。

「僕はこれまで自分で、これやりたいー!とか言ってやりだしてもうまくいかないことが多くて。人からやったほうがいい、って言われると、言われたことが嬉しくて自分で一生懸命やるのかもしれないんですけど、うまくいくんです」

「ここ数年、web編集者になったのもそうで。自分では『webディレクターとしてやっていこうかなあ〜』と考えてWaseiに声をかけたんですけど、鳥井さんが『くいしんさんは話聞くのうまいから、ライター(とインタビュアー)やってください』って話で今に至っておりまして」

「最近、反響の多いShimoQuiRadioも、自分がネットラジオやりたいー!とか言い出したわけではなくて、しもつがやろうって言ってくれて」

とかなんとか言っていたら、ヒラクさんが、こんな言葉をくれました。

くいしんは、現世の我欲を捨て、前世の声によく耳を傾けろ!」(意訳)

くいしんは、前世で徳を積んでるから!」(ママ)

そして、僕は思ったんです。

本当にそうだな」と。

完全に開き直る

なんやこの話…と思う人も多いかもしれませんが、自分の中でこれって実は結構コンプレックスだったんです。自分で「これをやる!」と決めて、やり続けることができない、またはウケない。

しかし、このたび!

完全に開き直ることができました。

自分から「これをやろう!」と言い出さない。

神輿担がれ王に、オレはなる!

「これ、やりな」「くいしんはこういうの向いてるって」などなどの、諸先輩方やお世話になっている人の声を、丁寧に丁寧に汲み取っていこうと思います。

まあ、そんな生き方で個人事業主やってるヤツがいても、いいじゃん。

そんな感じの決意表明でした。

以上です。

 

 

 

追伸1
というわけで「くいしんはこれをやれ」ってお気軽に言ってください。やるかもしれません

追伸2
具体的には自分ではわからないし、自分でわかっちゃダメというすさまじい業を背負っているのですが、たとえば「お前は今日からパラレル親方ね!」と言われるの、すごく嬉しいことです。そういうやつです。たぶん

追伸3
とはいえこれって、「自分の好きなことをやれず、やらされるものばかりになってしまう」という事態になることと紙一重なので、そこははっきり区別して考えたいなって思ってます

追伸4
他力本願、極めてこ! 助けて〜!

アイキャッチは、西荻窪「サジロ・クローブ」のカレーです。

アイキャッチは、西荻窪「サジロ・クローブ」のカレーです。