前段長いです。特にくいしんのことをよく知らない方の場合は、「1」から読んでください。ぼくの中で大きなテーマだなあ、と感じているものとして「新しい生き方! 働き方! 暮らし方!」というのがあります。これから社会は多様性を求められていく。今まで経済が成長していた時代は、ひとつの大きなレールがあって、そこに乗っていればそれなりにしあわせになれたんだけど、だんだんそのレールが小さくなったり、グラついたり、してきた。どうも、くいしん(@Quishin)です。

だから、生き方が多様化していく。そんな中で、世の中で「こういった生き方が正解で、そこからハミ出すのはよくない」と考えている人が多数だと、どうしても「生きづらさ」が発生します。ぼくはその「生きづらさ」を、なるべく発生させない世の中のほうがいいなあって思ってます。ポジティヴに言うと、「楽しく生きてたほうがいいよなあ」って感じです。そのためには選択肢がたくさん、むしろ、人の数だけ無限に必要なんです。

ただ、新しい○○って、凄く広告的な言葉なんだよなあ、というのもある。既存のものは古いから、新しいものに切り替えようぜという、消費を促す号令。Appleだって「革新的」と言うのは、売りたいから。でも、Appleの場合はその言葉によって製品よりもヴィジョンを売っている。とはいえ、ぼくは基本的に新しい○○は好きです。

新しい○○ってのは広告臭くて、胡散臭くて、なんだか人を騙しているんじゃないかって思われがちなんです。でも、これをどうやって、そうさせないかっていうところで戦ってる人たちがいる。新しい生き方。これは「ベンチャー」とか「スタートアップ」とか「ヴィジョン」とか「ロックンロール」とか「ロック」とかと同じで、その人間の魂の話なんですよ。「新しい生き方」を自分たちのもとに取り戻す戦い、みたいなの、ぼくはすごく好きなんですよね。ただ、本当にその言い方でいいのか?って悩むことはある。最近読んだこのエントリに非常に感動した。

ぜひ一読を!:観光客とウミガメと渡り鳥-”これから”の生き方

「これからの生き方」。「これからの◯◯」っていいなあ、って感激したわけです。こっちのがいいかもしれない。事前説明終わり。本題です。「ブロガー」という生き方はなぜ今、最高に面白くて、超輝いているのか。

1.「生き方」「働き方」「暮らし方」そのすべてを自分流にコントロールできる。

最も極端なのは、コンテンツ制作の天才中の天才、イケダハヤトさんです。この方は、「プロブロガー」という職業を生み出し、新しい生き方・働き方を世に提案し、高知へ移住して、新しい暮らし方をいまも絶賛宣伝しまくってます。もう、全部やっちゃってるわけです。

「結局プロブロガーだけの話じゃないか」と言われるとそうですが、そうとも限らず、会社員だって自分の振り幅を広げる手段として、ブログというツールは非常に有効だと思う。「生き方」を新しくしたいのなら、Web上で繋がった人と会えばいいし、ブログをそのためのツールにすればいい。「働き方」だって、たとえば月にブログで2万とか5万の副収入をつくれれば変わってくるかもしれない。「暮らし方」ってのは、いまさら説明すると住む場所だけについて言っているわけではなくて、なんというか「生活の仕方」を指しています。「生活の仕方」を変えていくのは、人と出会ったり、いつもよりちょっとだけ多くお小遣いがあったりすると変わってくる。

2.「Webに」合った文章を書ける人が必要とされている。

「Webに」というのが重要だと思ってます。紙に書くというのは、ある意味では、簡単なんですよね。それに、現時点でそれをよく理解していて、やれる人が多い。幅広い世代で多い。でもWebはまだ少ない。簡単にやれるだけに、ちゃんとやれる人がまだまだ少ない。紙で読まれる、Webで読まれる、その最大の違いは、「ある程度読む気がある前提の人が読む」のが紙で、「正面衝突しても読んでもらえる」のがWebだと考えてます。

FacebookやTwitterで、急に目の前にあらわれて、タイトル一発で目の前の人を引き込んで、読んでもらわなくちゃいけない。これを総合的にできるのがブロガー、またはWebのライターなんですよね。

これも必読!:1,000字で原稿料2万円!企業のマーケティング予算が、ブロガーたちに流れはじめている – まだ東京で消耗してるの? by イケダハヤト

3.ITと親和性が高い

いまさらそこかよと思われそうですがこれってちゃんと言及されることが少ないような気がして3に選んでみた。ブログって当たり前ですけど「インターネット上に書く」という行為なんですよ。というわけで、当然、それはITと親和性が高くなる。ということは、2で紹介したイケダさんのエントリにもある通り、これから先もどんどんお金が集まってくる世界ってことで、ビジネスする場所として悪くない、どころか凄くいい場所なんですよね。はてなやlivedoorではなく、WordPressでやるなら、それはブロガーであると同時にサイト運営者であって、それって凄く熱い分野に身を置けるっていうことですよね。

最後に

でも、なんだかんだ言っても、ブロガーが輝く一番の理由は、「人とダイレクトに繋がれる」ってことだと思う。それはインターネットのサービス全部そうじゃんと言えばそうだけど、ブログは何よりもその人そのものを体系的に知ることができる。140字のツイートも遡れるし、サマリーだったらその人の趣味を知れるけど、ブログほど、書き手という人間そのものを丸裸の状態で受け取れる媒体ってなかなかない。で、その丸裸がもう信じられないくらい尖っててカッコいい人がたくさんいるんですよねえ。これはまたのエントリで。どうも、くいしん(@Quishin)でした。読んでくれた方ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)はフォローお気軽に!

『新世代努力論』イケダハヤト