Webサイトに「コンテンツは一晩しか閲覧できない」という制限をかけてみる。 #新月堂

公開日: : 最終更新日:2016/11/23 インターネット


数日前からツイッターで #新月堂 というハッシュタグでいくつかツイートしてきました。これは、本日お披露目する新しいWebサイト用のハッシュタグです。ぼくは企画・ディレクション・プロデュース等々、ではなく笑、「賑やかし」として参加してます。このサイトは基本的には「漆川世文のサイト」で、ぼくはできることをサポートしたり、案を出したりしています。どうも、くいしん(@Quishin)です。

暗い夜、巡り会ったあなたは運がいい。 shin-getsu.com

このドメインがそのサイトです。2015/4/19 18:35現在は、いわゆるそのページが存在しないことを意味する「404」ページになってます。このサイトは新月の夜、つまり(約)一ヶ月に一晩しか閲覧できないWebサイトです。

なぜ一晩しか閲覧できないのか

#新月堂 は、新月の夜だけ閲覧できるWebサイト。つまり、人間やテクノロジーの都合ではなく「もっと大きいもの」の都合で、閲覧できたり、できなかったりします。インターネットは自由です。好きな時間・場所に、スマホがあればその情報にアクセスできます。ただ、逆に言えば「インターネットは冷たい」と言われたりもして、たしかに、インターネットの世界では「風の気持ちよさ」とか「月の満ち欠け」を感じるのは難しいです。だからこそ、そういったものをインターネットの世界で少しでも感じたい、感じてもらいたい、そんな感じです。

で、コンテンツの内容は?

漆川世文のイラスト世界が広がっています。「ふいんきがいいやつ」ばかりです。それに添えられるのは短い物語。最初は読み物だけになりますが、ゆくゆくはインターネット通販の機能(というか、BASEとか)をつけて、物販もやっていきます。なにせ、一ヶ月に一晩しか見られないので、一ヶ月ごとに全然違った内容になっているかもしれません。

自由になんでもできるからこそ「制限する」

Webのひとつの潮流として、コンテンツの閲覧範囲を「制限する」のは、もはや止められない動きです。大きい範囲で言えば、昔からあった「チャット」という概念を「スマホアプリ」に最適化したLINEも、特にFacebookが明確に打ち出していた「すべてをオープンにする」の逆張りである「クローズド空間」とも言えます。逆張り的な発想が、すでにあった「メール」という圧倒的なツールをほとんど殺してしまった。

キュレーションもそうです。無限にある情報の中から最適なものを選びとる。せっかくたくさんあるのに、でもたくさんありすぎて探す手間や技術が必要になってしまったので、読んでもらう人(ターゲット)を決めて、情報を整理して提供する。これがグノシーやSmartNews、Anntenaのやっていることです。「うちはこれとこれを読ませるメディアだよ」と言っているわけです。

「インスタグラムにはリンクを貼れない」ってのもそれです。その「制限・設計」自体が、思想になっているということです。「制限する」ことによって、空気や色合いをただのデータの集積であるWebサイト・アプリにより濃く映し出すことができる。たとえば「月刊更新のWebメディア」なんかが出始めたのも、まさにこの流れです。メディアなのに「毎日更新する」を、あえてしないほうを選んでいるんです。

最後に

今年は「おもしろい事をたくさんしたい」と考えているので、こういうサイトをちょこちょことつくっていきたいです。去年、紅葉真っ盛りの京都にいったんですよ。駅はあまりに人が多くて、葉の色が変わるだけでこれだけの人が突き動かされるのか、自然の力ってすごいなって改めて思いました。で、「紅葉のようなWebコンテンツ」というフレーズだけ思いついてそのままになっていた気持ちが、なんとなく少しずつ形にできそうな気がしてて、その第一弾が、このサイトです。紅葉みたいに、彩りの移ろいの美しさで人を集めるんだって思ったという話。というわけで、漆川世文と一緒に新月堂始めます。どうも、くいしん(@Quishin)でした。読んでくれた方ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)はフォローお気軽に!


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