最近よく聞きますよね? 「上質な暮らしってなんだろう」みたいな話。でも、その「上質な暮らし」って、そもそもどこから出てきた、いや、「キタ」言葉なのかちゃんとわかってないと、その本質を捉えることはできないんじゃなかろうか、というわけで調べてみた。どうも、くいしん(@Quishin)です。
キーワードプランナーで調べてみた
Googleのツール。単語が検索された回数を調べることができる。
2015年2月までは500回くらいなんだけど、3月には1,230回、4月は1,770回と増えている。3月に何かがあったのかも、と推測できる。やっぱりね、よく聞くもん。
Twitterのハッシュタグ(#上質な暮らし)で調べてみた
仕事したくない #上質な暮らし
— えふわら (@efuwara) 2015, 3月 25
ツイート引用させていただきます。最初にハッシュタグをつけてツイートしてたのは大学教員(京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教)の藤原幸一さんだった。さすがとしか言いようがない笑。
参照:http://human.sys.i.kyoto-u.ac.jp/fujiwara/profile.html
これが3月25日。何かあったのは3月後半ではないか。。
心当たりを調べてみる
記憶を辿るとそれは「サードウェーブ系男子(笑)」ってな具合で非常に多くの人に読まれたであろうcakesの記事がきっかけだったんじゃないか、と考えた。それは「すべてのニュースは賞味期限切れである」というおぐらりゅうじさんと速水健朗さんによる連載で、辛酸なめ子さんが『週刊文春』のコラムで披露したという「サードウェーブ系男子」という言葉をネット上でも大きく広げた記事だ。改めて見てみると、タイトルに「上質な暮らし」というワードが出てくる。この記事もそれを広めたきっかけとして大きそうだけど、公開日が4月なので、これまでに立てた「3月後半に何かがあった」という仮説が覆されてしまうので、もう少し調査に付き合って欲しい……。
参照:今のトレンド「サードウェーブ系男子」ってなんぞ?
参照:【第61回】ネタ化される「上質な暮らし」と盲信する「サードウェーブ系男子」
というわけでこの記事を読み進めていったら答えはすぐに出てきた。
おぐら「roomie」というサイトが「2015年の『上質な暮らし』ってこういうことかも」というタイトルの記事を配信し、一部のネット民から総ツッコミを浴びました」
※無料の範囲から引用させてもらいました。
参照:2015年の「上質な暮らし」ってこういうことかも
この記事には「Sponsored」ってタグがついてるから、記事広告ってやつですね。ルーミーは株式会社インフォバーンが運営しているメディアで、コピーは以下。
「Small Happiness(スモール・ハピネス)」をテーマに、
気分がちょっとあがるモノ・コトを紹介するメディア「roomie(ルーミー)」。おいしい食事や快適な住まいの作り方、好奇心を刺激するアートや映画やミュージック、カルチャーなどのトピックスを毎日お届けしていきます。
参照:roomie(ルーミー)について
3月から検索数が増えているのは、完全にこの記事一発のおかげですね。バズワード化したきっかけはこれに決まり!
結論「知ってた」
「し、知ってたわ」と自分でも思いましたし、同じように思われる方も少なくないかもしれない。よくよく考えたらこれだったな、と。す、すみません。ま、まあ二ヶ月も経っているので、振り返りということで。お許しください。知らない人もたくさんいるはずだから……。
しかし暮らしは人がそこにいる限り存在してるもの
でも、「暮らし」ってのはなんら高尚なものじゃない。「上質な」なんて頭につけなくても、人がそこにいれば、空気が汚れていようが、スラム街だろうが、よくわからない物質が空気中を漂っていようとも、そこに確かにあるのが「暮らし」だ。「上質」とかそうじゃないとかそんなことはどうでもよくて、しっかりと自分にとっての「暮らし」を見つめることができれば、それでいいんじゃないの。どうも、くいしん(@Quishin)でした。読んでくれた方ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)はフォローお気軽に!