「ここではないどこか」を探していた時代は終わった。

公開日: : 最終更新日:2016/08/28 ライフ


漫画家の山田玲司さんがニコ生で言ってた2015年の総括が面白かった。山田玲司さんは『Bバージン』や『ゼブラーマン』『絶望に効くクスリ』で有名な漫画家だ。同時に一般書籍も有名。『非属の才能』や『キラークエスチョン』は僕も好きで、たびたび読み返す本です。

ちなみに『非属の才能』は現在、株式会社コルクに所属されてる編集者、柿内芳文さんの光文社時代の本だ。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『99.9%は仮説』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『ウェブはバカと暇人のもの』など、有名な書籍が多々あるので、タイトルを見て「知ってる!」と思う方も多いはず。どうも、くいしん(@Quishin)です。

※映画『MADMAX 怒りのデス・ロード』の全体のストーリーに関するネタバレがちょろっとだけあります

この10年

山田玲司さんが2015年、または2005年から2015年までの「この10年」に対して言っていたのは、「魔法の終わり」「勝てばオッケーという勝利史上主義の終焉」などなどなんですが、特に「おっ」と思ったのは「“ここではないどこか”を探していた時代は終わった」というお話。「ここではないどこか」ってのは夢のような場所、楽園で、楽しいことばっかりあるところ。「自分探し」をして、その結果たどり着く場所。

でも、そんな場所はない。

「ここではないどこかを探していた時代は終わった」は、MADMAXがまさかの「行って帰ってくる話だった」というのが象徴である、と山田玲司さんは言っていた。MADMAXはロードムービーという視点で見ると、前半は「逃げる、理想郷を目指す」って話なんですが、そんな場所はもう存在しないことに気づいて「戻る」んです。つまり、「どこか居心地のよい場所を探す」のではなく、「いまいる場所に価値を見出す」という選択。2016年からはそんな時代ではないかという。

「暮らし」の盛り上がりも同じこと

たとえば、海外旅行とかハワイよりも、温泉地とか国内のパワースポットみたいな場所を巡ることを求める人が多いここ数年の世の中の動きから見ても、これは頷ける。いわゆる「311以降」みたいな文脈で語られることも多い話だけど、「暮らし」とか「地に足をつけた生活」みたいな空気がいろんなところから同時多発的に生まれていて、ある種のムーブメントになろうとしていることも、同じ話だ。

社会の中で大きな柱になる空気

2015年は「儲かる儲からない」や「勝ち負け」ではない、より、それぞれの個人にとって本質なところへ向かおうとする気を凄く感じた。この流れは、そのテーマの性質上、全体を覆い尽くすようなことはないけど、社会の中で大きな柱になってくることは間違いない。これが、2016年から2025年でどういうものになるか、そしてそこで自分が何をするかってのは、考えるだけで楽しみだ。

でも、オリンピックに向けて景気がよくなって、バブル的なノリが生まれて、そっちに傾く人も増えてくるだろうけどね。どうも、くいしん(@Quishin)でした! 最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。ツイッター(@Quishin)のフォローはお気軽に!


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